うちの弟がニートから課長に昇進したお話
ナマケロです
弟が課長に昇進しました！！！
『たかだか課長じゃん』って思うかもしれませんが、
これは我が家にとっては大ニュース！
なぜなら弟は数年前までニートだったから。。。
弟は小さい頃はとても明るい性格だった
当時流行っていた『おぼっちゃまくん』の真似をして
茶魔語を普段から使うような子
小学生の頃から、体も大きく、リーダー的な存在だったと思う
友達も多かったし
そんな弟が変わったのは、高校受験に失敗してから（だと思う）
曖昧なのは、その頃私も一人暮らししてて、あんまり接点はなかったから
だから、たまに帰ってあんまり喋らなかった
というか、『友達いるの？遊んでる？』ってぐらい暗く感じた
でも、『まあ、思春期だからね』ぐらいに思ってたし、
私は私で自分の事だけでいっぱいいっぱいだった
だから高校生の弟の記憶がない
大学は県外に行くことになった
何事もなく大学生活と一人暮らしをエンジョイしていると思ってた
そしたら、急に姉から呼び出しがかかった
「弟が大学辞めたいって帰って来てるんだけど、ちょっと帰ってきてよ」と
私は『もうあと数ヶ月行けば卒業だから行けばいいじゃんー』って気軽に思ってた
でも、実際帰って会うとそんなことも言える状態ではなかった
弟はびっくりするぐらいの号泣で「辞めたい」と言っていた
私はただ普通に話しかけるぐらいしかできなかった。。。
結局なんで辞めたいかは聞くことすらできなかった。。。
その後、両親が必死に説得してなんとか大学は卒業はした
が、就職はしなかった
卒業後、実家には戻ってきたが、働きはしなかった
毎日、何をしていたかというとパチンコやスロット
しかし、親からお金をもらってではない
いわゆる『パチプロ』ってヤツ？
（私はパチンコしないのでよく分かんないんだけど）
でも弟は、毎月40万前後（はっきりは言わない）確実に稼ぎだしていた
さすが、桃鉄で『サイコロの目を自由に操れる男』
私は一度も弟に勝てなかったなー
それどころか、いつも途中で電源切ってたしｗ
母に聞くには、仕事に行くように、平日自分で決めた定時にパチンコ屋へ出かけ、帰って、規則正しい生活だったらしい
年金も国民保険も自分で払い、生活費もきちんと入れ、貯金も相当していたそう
そういう生活が5年近く続いてた
しかし、『一生このままはダメだ』と思った両親は動く
父が働いている会社のコネを使い、関連会社の面接の機会を設けた
しかし、大学辞めると言った時のように、弟はまた泣いて「そんな面接受けない」と一悶着あった
この頃、弟は難病にかかっていた
さらにパチプロとしてなんら困ってなかったし、むしろ好きなことして生活もできる
それなら、無理して就職しようとしないよね
いくら毎月普通に働くより収入があっても、肩書は『無職』だ
いつまでパチプロなんて続けられるか分からないもんね
いざ働くってなったら？？
面接で「大学を卒業して5年間何してたんですか？」って絶対聞かれるよね？
私が面接官なら、ちょっと考えるな
と、思っていながらも、私はまた弟には何も言えないでいた。。。
実家に帰っても普通にテレビやマンガなどくだらない話をしていたと思う
そうこう揉めている時に、私の妊娠が分かったのだ
これにより、弟の考えが変わった！
って、実はその時は何も言わなかったが、後から「コネでも仕事しようと思ったのは、姉ちゃんの子供が生まれるって分かったから、ちゃんとしなきゃって思った」と
それを聞いた時、本当は泣きそうだった
うれしいのもあったけど、今まで助けてあげれなくて、
ダメな姉ちゃんでゴメンって。。。
出産後、1ヶ月里帰りした
その時も、弟は積極的にうちの子のお世話をしてくれた
オムツ変えたり、お風呂入れたり、ミルクあげたり、ほんとによく面倒みてくれた
そして、大きくなった今でもうちの子と弟は仲がいい
おすすめのマンガをくれたり、ゲームの話したり、とても気が合うみたい
それをみていると、母としても姉ちゃんとしても、とてもうれしい
このように、弟はニートから脱却し、課長にまで昇進できた
でもそれはいろいろ、タイミングがよかったのが大きいかもしれない
しかし、それでも、本人が変えようと思わなかったら始まらない
ニートが絶対ダメとは思わない
けど、続ける以上、普通に働く人と比べリスクは大きいと思う
なにより、周りのサポートがあってこそニートができているはず
そして、もし自分自身、不満があるなら、なんとか変わるチャンスを見つけて欲しいし、周りの助けも必要だなとも思う
最初は父のコネだったとは言え、弟はかなり頑張ったみたい
いろいろと転勤も繰り返し、人並みに揉まれ、今やサラリーマンらしくゴルフとかも始めた
そして今や退職した父が弟の会社のバイトで使われている立場ｗ
それでも、父はすごくうれしそうだ
そして、今週末はみんなで集まって焼肉を食べるのだ！
以上、ナマケロでした
